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江別イエス之御霊教会発足

昭和33年11月17日、この日が「江別イエス之御霊教会」の発足日である。

前述の如く、私は大阪大聖会の折、10月26日に村井じゅん監督によって按手礼を受け、イエス之御霊教会教団の教役者とされた。そして既に伝道を開始していた江別に遣わされることを望み「江別イエス之御霊教会」の牧師に任命された。

この間の1カ月は、伝道開始の準備期間であった。教会に相応しい家を見付けることが先決問題だった。江別中を歩いて探したが、今にも崩れ落ちそうな古い空家が一軒あっただけであった。

江別で10月に救われた黒川兄弟が見かねて、自分の家を解放するから家庭集会の形で教会を始めたらどうかと提案してきた。村井監督にお伺いを立てると、何かあった時には宜しくないから、信者さんには頼らぬようせよとのお言葉であったので従った。 

間もなく兄弟から「今新築中の家がある」と知らせがあったので見に行った。

場所は江別市上江別268番地。江別駅の裏側で、市街から5~600m離れた造成地であり、20戸ばかり家が集まっている所である。(現在の江別市上江別西町14番地)

行くと大工さんが家主に頼まれて盛んに建築中だった。この人が言うには、家の玄関と窓のガラス戸は家主が入れるが、中の戸障子や畳は借り手が自分で入れなければならぬという話しである。

6畳二間に、玄関と台所とトイレだけの家である。こういう作りの二戸建ての借家が三棟並んでいた。

水は、というと棟と棟の間にポンプ式の外井戸が二カ所あって、三軒で一つの共同井戸を使うというものである。

それから、後々住んでみて分かったことだが、この家はベニヤ板の内壁と、下見板の外壁の間に黒い建築紙がたった一枚だけという恐ろしいほどの簡易住宅だった。(要するに寒気を遮断する断熱材なる物が使われていかったのである。)

兎に角、家が有っただけでもありがたい。家主に会って借りることにした。家賃は2,700円である。

近所の建具屋で障子と献金箱を作ってもらい、玄関の内側のガラス戸は札幌で用意した。畳は古畳なのだが、札幌と江別とで一間づつの分を買い求めた。

台所に大きな甕(かめ)を置いて井戸水を溜めることにした。実はこの水、泥炭地の地下水なので、沈殿するのを待って上澄みを掬い、ご飯を炊いたり洗濯に使うのである。多少赤味がかるが仕方がない。

妻の幸子が以前下宿をしていたH小母さんが折りたたみの座卓をプレゼントしてくれた。使い古して片方が微妙に反り上っているのが気に入った。これが講壇になるのである。

そして、出発の日を迎えた。オート三輪に僅かな家具と畳・建具を載せて運んでもらうことにし、用意万端整った。実家の両親に別れを告げ、妻と生後2カ月の娘を連れて札幌駅に向かった。

多少キザかも知れぬが、「文明よ、さようなら」と言って札幌を発ち、勇んで江別に向けて出発した。

                 
            江別教会1


江別は王子製紙で栄えてきた街だ。風向きによっては、パルプの匂いが流れてくる。それと、名物は強風だ。遮る物とてない石狩平野を、夏は太平洋から日本海へと季節風が吹き、冬は逆の方向に風が吹く通り道だ。時には猛吹雪になることもあり、交通途絶で陸の孤島になったこともある。

手作りの「江別イエス之御霊教会」の看板を玄関に掛け、同じく手作の教会名を書いた三角柱と集会案内を、教会に通ずる小路の入口の表通りに立てた。

間もなく厳しい冬を迎えようとしていた。

黒川兄弟は、木工場に勤めていて、原木を機械で柱や板に切り分ける仕事をしていた。

「先生、鋸屑ストーブを作ったら良いですよ。僕が会社に話しておくから、鋸屑を運んで燃料にしてください」
と言ってくれた。

兄弟の申し出に感謝しつゝ紹介された板金屋でストーブを作ってもらった。

一方、兄弟は同僚を連れてきて、会社から分けてもらった端板材を使って、二人で家の横に鋸屑入れの物置を作ってくれた。(写真の左手)

兄弟が、なたを振って木を削っている時、手元が狂って自分の膝に刃が当たってしまった。骨にひびが入ったかと思ったが、何ともなかったという。教会の仕事をしたので、イエス様が守ってくれたのだと証してくれた。

だが、冬に入ってから運んだ鋸屑は雪混じりのため、中々火力が上がらず、最初の年は寒い思いをした。翌春になって手足がリューマチ炎に罹って難儀もした。

そんな中で、大感謝をもって最初のクリスマスを迎えた。


img111.jpg img112a.jpg               
             昭和33年クリスマス  江別イエス之御霊教会

 
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2012.11.25 / Top↑

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